【令和6年度院生会イベント開催報告⑦】ビブリオナイト(院生会)
~本と出会える~ ビブリオナイト 開催報告
10月15日(火)にビブリオナイトを開催しました!
「ビブリオナイト」とは?
おすすめの本を紹介しあうイベントです。 本と出合ったきっかけや、推しポイントを語り合います。 |
イベントの様子
ビブリオナイトで話題になった本と紹介者のコメントを一部ご紹介!
テーマ:「研究に役立つ本」
・教え学ぶ技術(著者:苅谷剛彦・石澤麻子)
研究(だけでなく、実生活)に役立つ、問いの立て方とその展開方法を完成させるための思考法を先生と生徒による対話と実践で示してくれている。実際にオックスフォードで行われる方式を紙上で再現しているが、対話形式もあり読みやすく、どのような方法で論理的に考えれば良いのか学ぶことができる。
・コンテナ物語(著者:マルク・レビンソン)
コンテナの誕生を描いた本。統一規格ができ、道路・線路・海路の接続性が向上した。 海外から日本への貿易の帰りに、空になったコンテナに日本の商品を積んで無料で輸送できたことで、戦後日本の復活にも貢献した。この本を読んで、日本酒の輸送に応用できないか?と考えている。
・ニューヨークのアートディレクターがいま日本のビジネスリーダーに伝えたいこと(著者:小山田育、渡邊デルーカ瞳)
ブランディングについて実例を交えて学べる本。日本はブランディングがうまいようで、外国の人にうまくブランディングしていくらしい。実例が多く出てるのでとても読みやすく、デザインの軸を作ってから動いていくことが重要だと学ぶことができた。
・fuct fullnes(著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド)(翻訳:上杉周作、関美和)
今現在にまつわる3択クイズをしていく本。多くの人は12問中4問以下の正解しかない。 人間は物事を悪い方に認識する傾向があるようで、ネガティブな情報の方が人を惹きつけてしまうことが示されてる。世界はあなたが思うよりいい方向になるという考え方が素敵。
・言語学的ラップの世界(著者:川原繁人 feat.Mummy-D・晋平太・TKda黒ぶち・しあ)
日本語ラップがただ好きだった筆者が日本語ラップの韻の仕組みを分析してたら言語学者になってたエッセイ。90年代のことば遊びの側面が強いJヒップホップが好きな為読んでみたら、なんとなく感じていた韻の決まりごとが言語化されていて面白かった。筆者が好きなものを研究に昇華していく過程が見えて、自分の研究モチベーションも上がった。
テーマ:何度も読み返したい本
・さみしい夜にはペンを持て(著者:古賀史健)
主人公はタコくん。やどかりのおじさんに日記を書く大切さを教えてもらう物語形式で進んでいく。日記を書き始めた自身の境遇に通じるものを感じた。「考えているだけと、言葉に書き出すことには大きな差がある」ということに非常に共感した。 書くことが与える影響は大きく、世界を見る見方も変わってくる。あとから自分の日記を小説のように読み返せるのもおもしろい。考えたことを文字にすること、「書く」ものだった日記が「読む」ものへ変わる、といったフレーズが印象的。
・アルジャーノンに花束を(著者:ダニエル・キイス)
もともと名前は知っていて、気になったから読んでみた。翻訳の際に工夫がたくさんみられる(ひらがなだけ、おかしな文法→理解できないほど高度な文章へ)。知識があるからこそ逆に人と断絶してしまうのではないかという恐れを感じさせる。
・女生徒(著者:太宰治)
とある女性から太宰に贈られた日記が元の小説だが、本当に女性が書いているような文体で構成されており、小説としてかなり上手くまとめられていた。読むと心が綺麗になるし、自信を女生徒に投影して読んでしまうほど引き込まれた。
・心を整える(著者:長谷部誠)
小5の時にこの本に出会い、モチベーションを上げてきた。エピソードを踏まえて、プロ選手のメンタルコントロールについて書かれている。サッカーに限らず、日常生活にも響く言葉。
・4次元が見えるようになる本(著者:根上生也)
数学の知識なしに4次元がわかるようになる本。4次元がみえる奥義が描かれており、文系理系関係なく読み終わる頃には4次元が理解できちゃう!
・運動脳(著者:アンデシュ・ハンセン)
工学部の先生からのおすすめ本!運動は体力だけでなく、さまざまなことに関連しているということが、記憶力、精神力、アイデア力、学力、健康などさまざまな研究の実例とともに書かれている。例えば、心拍数の上がる運動の有無で、海馬の成長が異なるという結果が!
参加者の声をお届けします!
参加者の声(抜粋)
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・自分では中々選ばない別分野の本を知ることができてよかった。
・読書で盛り上がれる友達があまりいなかったので、色々な方とお話できておもしろかったです。
・自分以外の人の興味のある本についての話を聞くことができて良かったです。
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